地元の食材をつなぐ チーズのような 存在になりたい

ボスケソ・チーズラボ

地元の食材をつなぐ チーズのような 存在になりたい

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長野県佐久市ボスケソ・チーズラボ

大自然と食材の宝庫・佐久を
チーズで盛り上げる

車のエンジニア時代からチーズの知識を蓄え、自ら試作も重ねていた是本健介さんが「ボスケソ・チーズラボ」を立ち上げたのは2016年のことでした。以来、多彩な新作チーズを次々と発表しては注目を集めています。
場所は、チーズ試作時代から縁のあった長野県東部に位置する佐久市。農作物をはじめ食肉から淡水魚までバラエティ豊かな食材が育まれている土地柄で、農家や淡水魚の養殖家だけでなく酒蔵、レストラン、蕎麦屋、パン屋と味にこだわる人も多くいました。これに建築や工芸分野の職人も加わって活動していた若手職人集団「39BAR(さくばる)」と出会った是本さんは、そんな仲間たちと一緒にチーズでこの地域を盛り上げたいと考え始めたのです。
ここ東信州には日本でも早くからチーズ工房が複数あったおかげで、地域の料理人のチーズ感度は高いと、是本さんは言います。さらに近隣には馬や牛、羊、豚といった畜産の実績もあります。信州の大自然と家畜の力を生かせば地元を盛り上げることはもっと多様にできるという是本さん。自身も「チーズのレパートリーをさらに広げ、チーズがどんな食材も繋ぐように、僕も地域の人をつなぐ役割を果たしたい」と夢を語ってくれました。

  • ボスケソ・チーズラボ1
    セミハードタイプ「KARAMATSU」。アナトー(ベニノキの種子から抽出)を混ぜ込んだものとプレーンの2色のカードをつくり、約2〜3㎝角のサイコロ形にカットし、2色をバランスよく混ぜ合わせモールド(型)に詰めます。
  • ボスケソ・チーズラボ2
    幅広い年齢層でにぎわう39BAR(さくバル)メンバーたち。2カ月に一度の情報交換会に加え、コロナ禍以前は年に2回のペースで地元客を招いて、地元の美味を再発見してもらう活動をしていました。
  • ボスケソ・チーズラボ3
    左から右へ時計回りにKASUGA(ウオッシュ)、MOCHIZUKI(白カビ)、MIKE(KARAMATSUの3色バージョン)、SHIRAKABA(ヤギ乳)、RED HOLSTEIN(KARAMATSUの2色バージョン)、MIMAKI kimoto(酸凝固)。ネーミングには地域の地名(望月、御牧)や植物(白樺、カラ松)などの名前も多用されていて、お土産需要も多いそう。
是本健介さん
是本健介さん。1969年福岡県生まれ。大学卒業後、株式会社本田技術研究所でエンジニアに。つくるものを車からチーズに変え、2016年12月「ボスケソ・チーズラボ」をオープン。「チーズは車と違って原材料の状態が毎日違うし、熟成という工程が入ります。それがまた面白い」。
わたしのおすすめ!

地元で食べよう!

地元で食べよう!
工房から車で数分の「Bosqueso UMA Bar(ボスケソ ウマバル)」のチーズランチプレート。チーズ10種類以上に、パンやシャルキュトリーも数種類ずつ。チーズ感たっぷりのチーズケーキはかなり衝撃的。
ボスケソ・チーズラボ

ボスケソ・チーズラボ

長野県佐久市春日2208-2
Tel. 050-1170-2575

https://bosqueso.official.ec/