地元の食材をつなぐ チーズのような 存在になりたい
地元の食材をつなぐ チーズのような 存在になりたい
File.14
長野県佐久市ボスケソ・チーズラボ
大自然と食材の宝庫・佐久を
チーズで盛り上げる
車のエンジニア時代からチーズの知識を蓄え、自ら試作も重ねていた是本健介さんが「ボスケソ・チーズラボ」を立ち上げたのは2016年のことでした。以来、多彩な新作チーズを次々と発表しては注目を集めています。
場所は、チーズ試作時代から縁のあった長野県東部に位置する佐久市。農作物をはじめ食肉から淡水魚までバラエティ豊かな食材が育まれている土地柄で、農家や淡水魚の養殖家だけでなく酒蔵、レストラン、蕎麦屋、パン屋と味にこだわる人も多くいました。これに建築や工芸分野の職人も加わって活動していた若手職人集団「39BAR(さくばる)」と出会った是本さんは、そんな仲間たちと一緒にチーズでこの地域を盛り上げたいと考え始めたのです。
ここ東信州には日本でも早くからチーズ工房が複数あったおかげで、地域の料理人のチーズ感度は高いと、是本さんは言います。さらに近隣には馬や牛、羊、豚といった畜産の実績もあります。信州の大自然と家畜の力を生かせば地元を盛り上げることはもっと多様にできるという是本さん。自身も「チーズのレパートリーをさらに広げ、チーズがどんな食材も繋ぐように、僕も地域の人をつなぐ役割を果たしたい」と夢を語ってくれました。