日本人が おいしいと思う 味と香りをつくる

チーズ工房那須の森

日本人が おいしいと思う 味と香りをつくる

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栃木県那須塩原市チーズ工房那須の森

チーズづくりは、
お客さんの声を聴きながら

「いらっしゃいませ、ご試食、どうぞ」。
チーズ工房那須の森では、手が空いている誰もがお客さん対応をします。会話からヒントをもらえるし、おいしいと言われると元気がもらえるから、がその理由。
ここの製造スタッフは、代表の落合一彦さん以外、4人すべて女性です。「結果的にですが、チーズごとに相性のよいスタッフが担当になりました。チーズという生き物を相手に気配りのいる仕事は、女性が向いてますね」。
落合さんがこの工房を立ち上げたのは2008年。もともと農水省の研究者として全国の牧場を回るうち、「定年後は、ぜひ自分でチーズづくりを」と思いを温めていたそうです。
場所を全国でも有数の牛乳の産地である那須に決め、できたチーズを背負って「食べてみてください」と近隣の店や商談会に顔を出すうち、生産量が増加。ところが2011年の東日本大震災による原発事故では打撃を受けます。放射能の検査をし、証明書をつけて出荷することが2年間、続きました。
「でも、国産ナチュラルチーズを支持する人が増えてきている、この時代の風が味方してくれました」。
変化していく日本人の味覚を実感しながら、いま、和食と調和する地元オリジナルチーズの開発中です。

  • チーズ工房那須の森1
    1⼈1チーズの担当制ですが、急ぐ時は協⼒し合いながら。作業の要所要所では必ず温度、pH、時間などの数字を確認してノートに。それぞれが貴重なデータを蓄積していきます。
  • チーズ工房那須の森2
    2019年に新設した⼯房。左の扉から⼊るとチーズのショーケースがあり、その後ろに製造室。「ここでつくっている」と、お客さんも確認できます。
  • チーズ工房那須の森3
    ⼿前が直径約20㎝の那須ブラウン、時計回りにブリー・ド・那須、カチョカバロ、フィラータスティック、セミハードタイプの森のチーズ。
⼤島あゆみさん(左)と落合さん(右)
「チーズづくりは新しい発⾒が次々あって楽しいです。いまは匂いをもっと優しくすることを⽬指しています」と那須ブラウンを担当する⼤島あゆみさん(左)。「⾃分の味覚を磨いて、⾃分がおいしいと思うチーズをつくってほしいね」と落合さん(右)。
おいしいチーズの食べ方

おいしいチーズの食べ方

おいしいチーズの食べ方
「ウォッシュタイプの那須ブラウンを⽺かんと合わせるのはいかがですか。ここでは『こしあん』と『いもあん』にしてみました。この組み合わせ、甘じょっぱくて、日本茶によく合うんですよ」。
チーズ工房那須の森

チーズ工房那須の森

栃木県那須塩原市戸田738-4
Tel. 0287-73-5420

https://nasunomori.jp/