世界に認められたチーズ
ジャパニーズチーズへの評価が世界でも高まりつつある昨今、
それを裏付けるように、主要な国際コンテンストでの日本のチーズの受賞も続いています。
世界に認められた日本のチーズをご紹介します。
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World Cheese Awards
受賞チーズ2019 World Cheese Awards
SUPER GOLD森のチーズ
チーズ工房那須の森|栃木スーパーゴールド84品の中からさらにチャンピオンチーズを決める最終審査16品が進出。最終審査得点の結果「森のチーズ」が世界のベスト10入りを果たしました。
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WORLD CHAMPIONSHIP CHEESE CONTEST
受賞チーズ2009 WORLD CHAMPIONSHIP CHEESE CONTEST
ウォッシュした
セミハード部門銀賞ラクレット
共働学舎 新得農場|北海道2010年2月に米国ウイスコンシン州マディソン市で開催された2009年度「World Championship Cheese Contest」での「ウォッシュしたセミハード部門」で共働学舎 新得農場の『ラクレット』が銀賞を受賞しました。
宮嶋望さん
共働学舎 新得農場
https://www.kyodogakusha.org/チーズづくりで
こだわっていることは?運搬によって乳を傷めないために、搾乳室の隣にチーズ工房を建てた上で、乳はポンプを使わずに自然流加でチーズバットに入るような造りにしています。これにより、絞ったままの生菌数800〜1,000個での無殺菌乳でのチーズづくりをできるようにしました。
工房をどのように
発展させたいか?共働学舎としては、日本の餌で乳牛を飼いその乳と日本の環境菌を使って、完全に日本のチーズをつくっていきたいです。
今後つくってみたい
チーズは?完全な日本のウォッシュチーズとして「酒蔵」を日本の乳酸菌・環境菌で完成させたいです。ハード系の「シントコ」や酸凝固系の「さくら」、白カビ系の「雪」も徐々に日本風に近づいてきています。日本の環境菌でそれぞれのタイプを安定してつくれるよう、整えていきたいと考えています。
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Mondial du Fromage
受賞チーズ2017 Mondial du Fromage
GOLDココン
アトリエ・ド・フロマージュ|長野世界から650を超えるチーズが集まる中、125名の審査員により厳正な審査が行われました。牛・ミルク・チーズへの丁寧な仕事が評価され、見事金賞を獲得。本場フランスで評価された、画期的な瞬間でした。
2015 Mondial du Fromage
SUPER GOLDブルーチーズ
アトリエ・ド・フロマージュ|長野各カテゴリーの金賞の中から特に優れたチーズに与えられる「SUPER GOLD」を受賞。余韻に残るUMAMI を本場のプロフェッショナルも絶賛。日本でも珍しい青カビタイプのチーズが受賞したことは、現地でもセンセーショナルに受け取られました。
塩川和史さん
アトリエ・ド・フロマージュ
https://www.a-fromage.co.jp/チーズづくりで
こだわっていることは?大切に飼育された牛から絞ったミルクの良さを最大限に引き出すことです。風味豊かに、舌触りなめらかになるよう仕上げることを目指しています。
今後つくってみたい
チーズは?新しく何かをつくるというよりは、今あるものを大切にしたいです。差し当たって課題としたいのは、ハードタイプのチーズのレベルアップ。ヨーロッパのチーズに負けないようなチーズにしていきたいです。
安田翔吾さん
チーズ工房那須の森
https://nasunomori.jp/
チーズづくりで
こだわっていることは?
味と香りです。微妙な雑味や風味の強さ・違いを、ロットごと、ホールごとに必ず試食して、評価をしています。日々乳酸菌の配合を調整しながら、よりおいしい森のチーズを目指しています。
工房をどのように
発展させたいか?
那須の森は、1人の職人が活躍する工房ではなく、いろいろなスタッフが力を合わせてチーズづくりをしています。それを活かし、いろいろな職人が育ち、人が入れ替わってもチーズづくりが受け継がれて広がっていく、そんな工房を目指していきます。
今後つくってみたい
チーズは?
ホエイの活用は検討しています。チーズをつくる際に大量にできるホエイを廃棄するのではなく活用することで、環境負荷や経済的デメリットを減らし、よりチーズが広がり、根付いていくような仕組みを考えています。