世界に挑む国産チーズ
ジャパニーズチーズが国際コンテストに挑戦!
コンテストの最新情報やエントリー工房を徹底紹介します。
世界のチーズコンテストで評価を高める
ジャパニーズチーズ
海外では、世界中のさまざまなチーズが味を競うチーズコンテストが盛んに行われています。
最新コンテストから過去の受賞チーズまで、世界に挑むジャパニーズチーズの活躍をご紹介します。
国際コンテスト最新情報
日本のチーズ工房がエントリーした
国際的なチーズコンテストの最新情報をお届けします。
チーズコンテンストの現場を
C.P.A.会長が解説!
誰が、どのように
チーズを審査するの?
C.P.A.会長が紹介!
坂上 あき
チーズの文化を日本に広めるべく、セミナー講師やイベント企画、執筆など幅広く活動している。
NPO法人チーズプロフェッショナル協会会長/日本獣医生命大学研究生/ミルク一万年の会世話人/フランスのチーズの教育機関MONS FORMATION(Opus Caseus Concept)認定講師/フランスチーズ鑑評騎士/ギルド・コンフレリー・ド・サントギュソン・ドヌール
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解説 /1
チーズコンテスト
とは?伝統的なチーズが守られる一方で、新しいチーズが次々と生まれている現在。チーズの歴史が長い欧米では、地域ごとやチーズの種類によるものなど、大小様々なチーズコンテストが盛んに行われています。
チーズの国際コンテストとして最も権威あるものの1つが、1988年にスタートした「World Cheese Awards」です。2023年11月、ノルウェーのトロンハイムで第35回が開催され、43ヵ国から4,502種のチーズが集まりました。 -
解説 /2
どんな人が
審査する?審査員は、製造や販売などチーズの仕事に携わる人やチーズの研究をする科学者、ジャーナリスト、愛好家など世界で活躍するチーズのプロフェッショナルたちです。「World Cheese Awards」では約250名の審査員が世界中から集まります。日本からも毎回数名の審査員が審査に参加しています。
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解説 /3
評価の
ポイントは?テーブル毎に配置された審査員が時間内に外観、カット面、テクスチャー、味わい、余韻などを点数で評価し、その合計点で競います。
原産地統制呼称を持つ伝統チーズは基準があるため評価しやすいのですが、新しいチーズの評価基準となると、個人差があり、非常に難しいです。
日本のチーズは見た目の美しさに加えて「UMAMI」が高く繊細な味わいであることも、世界で高く評価されています。2023年の「World Cheese Awards」では日本のチーズがSUPER GOLD2品、GOLD1品、SILVER11品、BRONZE9品を受賞し、“ジャパニーズチーズ”の存在が世界でさらに認められました。
2024年の「World Championship Cheese Contest」では、日本からは28工房34品の国産ナチュラルチーズが挑戦し、金賞を3品、銀賞を2品、銅賞1品が受賞。さらに金賞のうち1品がTOP20に輝きました。
日本のチーズの最高峰を決める
Japan Cheese Awards
世界に誇れる日本のおいしいチーズづくりを応援し、国産チーズの品質向上を目的とした国内最大級のコンテストです。
2年に一度、日本のチーズ工房の半数近くが参加し、技術や美味しさが審査されます。国際的なチーズコンテストを参考に行われる審査にはトレーニングを積んだ審査員約80名に加え、チーズを販売する人やチーズ製造に携わる人など、国産チーズの繊細な味わいを客観的に評価できる人たちが参加しているのが特徴です。また、味噌や醤油、酒粕などに漬けこんだチーズやスイーツのような彩り豊かなチーズなど、海外ではお目にかかれないオリジナリティあふれるチーズが出品されるのも見どころです。
この国際的なチーズコンテストのスタイルを取り入れたJapan Cheese Awardsでグランプリや上位賞を獲得したチーズは、世界の権威あるチーズコンテストWorld Cheese Awardsでも高い評価を受け、日本の卓越した技術がヨーロッパのチーズ専門家を驚かせています。