国産チーズの魅力
日本のナチュラルチーズがおいしい理由や、
全国で急拡大しているチーズ工房の最新動向をご紹介します。
\海外でも高評価!/
日本のチーズが
おいしい3つの理由
日本の風土で育った原料で丁寧に作られた日本のナチュラルチーズは、
数々の賞を受賞するなど、海外でも高く評価されています。
世界的に注目を集める日本のナチュラルチーズがおいしい3つの理由をご紹介します。
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1造り手が本気で挑む技術力
その土地の微生物たちと、その地域でとれたミルクを、その土地ならではのおいしいチーズに仕上げたい。日本のチーズの造り手たちは、誰もがそんな思いを持ってチーズづくりに取り組んでいます。四季のはっきりしている日本で、毎日変わる気温や湿度の中、造り手たちは毎日の経験を本気で蓄積して、明日はもっとおいしいチーズをと目指しています。ものづくりニッポンの技術力はいま、チーズの世界でも証明されるようになっているのです。
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2原料のミルクが良質な国産
たくさんの牛と草を育てられる広い土地があるところ、きれいな美味しい水に恵まれているところ、狭くて急な斜面だけど足腰の強い健康な牛が育つところなど、いま日本各地で搾られる牛乳は、どれも高品質です。チーズ文化が豊かになってきた最近では、日本でも原料乳は牛だけでなく、山羊や羊、ときには水牛からも手に入れて、独特のチーズのおいしさを追求する工房も現れています。
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3日本各地の多彩な気候風土
南北に細長い土地に山脈が連なる島国、日本。険しい山もあれば穏やかな入り江もあるなど、地形ごとに気候風土は異なり、作物や微生物も多彩で、土地ごとの美味づくりが育まれてきました。そんな美味づくりの伝統を追うように、チーズも地域ごとの味づくりの模索が始まっています。日本各地でふるさとの自慢となるチーズが生まれる日も近いのかもしれません。
\日本全国で人気沸騰!/
急成長する
日本のチーズ工房
今、日本各地にたくさんのナチュラルチーズ工房が新しく生まれていることをご存知ですか?
新たな工房が地域の特性を活かした魅力的なチーズづくりに取り組むことで急成長している
日本のチーズ工房の最新動向をご紹介します。
日本のナチュラルチーズ工房数
全国各地でナチュラルチーズ工房の数は増えています。そのほとんどが、誰かが敷いたレールの上を歩くのではなく、自らの意思で道を開拓する時代になりました。
全国で活気づく
チーズづくり
酪農業の盛んな地域に多いイメージのチーズ工房ですが、今や全国に点在し、それぞれの地域に根差したチーズづくりをしています。
■2024年5月 NPO法人チーズプロフェッショナル協会調べ
※大手乳業者(雪印メグミルク、明治、森永乳業の3社)を除く、独自調査で集計。※この都道府県別集計値はNPO法人チーズプロフェッショナル協会独自の調査をもとにしているため、上記、農林水産省集計とは必ずしも一致していません。
チーズ工房数は
増えています
統計でも、全国のチーズ工房数が増加していることが明らかになっています。その数は、2010年から2倍以上に増えています。
■2012年以前は中央酪農会議調べ/2013年以降は農林水産省牛乳乳製品課調べ
※大手乳業者(雪印メグミルク、明治、森永乳業の3社)を除く、チーズ製造施設単位で集計
チーズのタイプ別工房数
日本では新鮮なミルクの風味を生かしたフレッシュなチーズが人気です。一方で、コクやうまみを好む日本人らしく、熟成タイプも好まれています。青カビ、ウォッシュ、シェーヴルなどは今後の成長株です。
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フレッシュタイプ
ミルクを乳酸菌や酵素で固め、軽く水分をきっただけで、「熟成」させないタイプ。くせがなく、ほのかな酸味やさわやかな風味が人気です。
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セミハード・ハードタイプ
水分を抜き、数か月から1年以上ゆっくり熟成させるタイプ。コクやうまみがあるのでそのまま、または溶かしたりおろしたりして料理にも大活躍。
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白カビタイプ
表面を白カビがおおい、そのカビが出す酵素で熟成が進みます。熟成が進むと、中はとろりとするほどクリーミーになります。
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ウォッシュタイプ
表面をお酒や塩水で洗いながら熟成させていくチーズです。独特の香りがありますが、味わいはまろやかで、コクがあります。
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青カビタイプ
ブルーチーズとも呼ばれ、青カビがチーズの中から広がって熟成を進めていきます。塩分がやや強めで、風味も独特です。
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シェーヴルタイプ
山羊のミルクでつくられるチーズです。フレッシュなものは酸味とクリーミーさが魅力ですが、熟成が進むとコクや甘さが増してきます。
■2022(令和4)年度農林水産省牛乳乳製品課調べ
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チーズの基礎知識